関連資料
相国寺の裏方丈九重桜
昭和六十年頃、左京区京北町にある常照皇寺の境内に咲く国の天然記念物「九重桜」の苗木を当時の住職が相国寺に寄贈されたものです。
常照皇寺は南北朝時代、北朝の初代天皇であった光厳上皇により開かれた臨済宗天龍寺派の禅寺です。その境内にある「九重桜」は樹齢400年になるしだれ桜で、光厳上皇を慰めるために弟の光明天皇が都から持参したものと伝えられています。その他常照皇寺には、御水尾天皇が、あまりの美しさに車を戻してごらんになった所から名付けられた「み車返し」の桜、京都の御所から移されたという「左近の桜」がある。
「九重桜」は国の天然記念物になっており、幹回り4.4m、枝ぶりは最大20mにも達するという巨木で、例年4月中旬に紅色をした可憐な花を咲かせています。